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サボテンの豆知識

歴史

サボテン
サボテンは、メキシコを中心とした南北両アメリカ大陸の熱帯および亜熱帯に原生する多肉植物です。日本には、『大和本草』(1708)に記載があることから、少なくとも300年ほど前には存在していたようです。愛知県では、大正初期頃から栽培がはじまり、昭和初期には愛好家たちの手により、本格的に栽培されるようになりました。春日井市の桃山地区では大部分の農家が、果樹栽培を行いながらサボテン栽培を行っていましたが、昭和34年の伊勢湾台風により果樹園が大打撃を受け、それ以後、栽培の主体をサボテンに移し、現在に至っています。

日本一の生産量

春日井地区は、サボテンを種から苗に育てる「実生栽培」生産で日本一。生産は分業形態をとっており、第1次生産(実生づくり)、第2次生産(育苗)に分類され、主体は、全国の栽培者がまねのできない実生づくりです。

食用に向けた新たな取り組み

最盛期50軒以上あった栽培農家も、後継者不足などで今は11軒。「特産品のない春日井市で『市の野菜』として売り出せるのでは」と、一昨年から食用販売用の栽培に取り組んでいます。サボテンは中南米では常食されており、食物繊維を多く含み、オクラなどに含まれる成分もあるなど健康にもいいといわれています。「ウチワサボテン」は食べることができ、縦20センチ、横10センチほどの楕円(だ・えん)形の葉っぱをちぎってそのまま食べると、水分を多く含んだ果肉のようで、酸味があり野菜に近い味です。とげはほとんどなく、サラダやいためもの、天ぷらなどにして食べられます。

サボテン便り

春日井市桃山地区は、種をまいて育てる実生サボテンの全国一の産地です。昭和34年の伊勢湾台風で被害をうけた果樹農家がサボテン生産を始めたのをきっかけに、発展してきました。現在、農家戸数10戸、生産量は年間約300万本です。小牧市久保一色地区は、昭和5年から生産が始められ、昭和47年には春日井市に次いで全国第2位の生産量をほこっていましたが、現在、同地区2戸の生産者がインターネット販売や即売会を行っています。

サボテンフェア

サボテンフェア

サボテンフェア

サボテンフェア

サボテンの農家の後藤農園で植えつけ体験

サボテンの農家の後藤農園で植えつけ体験

食用サボテンの加工品

食用サボテンの加工品

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