農と食

柿の豆知識

歴史

柿

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中国原産で、甘柿と渋柿に大別されます。「万葉集」や「源氏物語」で出てくる柿は、 渋柿のみだったとされ、昔話の「さるかに合戦」にも登場するなど古くから日本人と馴染み深い果物です。日本には中国の揚子江沿岸から渡来し、ヨーロッパやアメリカにはないため、 西洋でも「カキ」と呼ばれています。その種類は30~40種以上あり、甘柿の中ではこの地域の主品種である「富有柿」と「次郎柿」が有名です。北海道、東北をのぞき、ほぼ全国的に生産されています。

おいしい柿の見分け方

柿を選ぶ第1条件は、全体的に赤く色づき、大きくて形が整ったものです。また、柿の生育にはヘタ(がく片)が重要な役割を担い、果実はヘタで呼吸をしています。ヘタが4枚揃っていて、しっかりした柿は実も大きくなるし、美味しく仕上がります。果肉とヘタの間に隙間ができる「ヘタ隙き」となっていないか確認しましょう。

栄養

「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺があるほど、豊富なビタミンA・Cなど高い栄養価で知られています。疲労回復、かぜの予防、高血圧症やガン予防、老化 防止に効果あり。(ビタミンC=100g中約70mg、みかんの約2倍。柿の葉にはみかんの30倍が含まれる)
また、カリウムによる利尿作用も強く新陳代謝を活発にさせるので、 二日酔い、動脈硬化や高血圧症に効果的です。

保存とおいしい食べ方

ビニール袋に入れて密封し冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。量が多く冷蔵保存ができない場合などはある程度の硬さが残っているものなら、温度変化が少ない冷暗所で7~10日ほどの保存が可能です。柿を切るときに種を切らない方法は、ヘタのほうからみてヘタのくぼみの部分に包丁を入れて4つに切れば種には当たりません。

柿便り

小牧・春日井の広い地域で甘柿の「富有柿」を中心に栽培し、収穫は9月下旬の松本早生から始まり、12月上旬まで続きます。最近は、柿にも袋かけ栽培することにより、糖度が高まって完熟度が増し、果実が色鮮やかになる効果のほか、初冬の冷え込みから守ることで収穫期を遅らせて商品価値を高める栽培も行われています。

現地指導会

真剣なまなざしで説明を聞く参加者

目ぞろえ会

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